蝶の羽には全体としての美しさの他に、鱗粉の配列が織りなす模様と色彩の中心となるディテールがあります。私たちを惹きつけてやまない蝶(及び番外)の魅力をシリーズでデザインのディテールから迫ってみました。

南方系の蝶によく見られる典型的な紫色の幻光、メスアカムラサキのオスです。上二つの写真は25年前にニューカレドニアで採集したものです。その前から採集はやめてもっぱら「採る」から「撮る」に切り替えていたのですが、これも幻光のなせるわざか思わず捕まえてしまいました。30年以上昔に採集した蝶や蛾が入っている標本箱に加えたのですが、紫色の幻光部分は構造色ですのでその周辺部分が色あせているのに対し、この部分だけは今でも相変わらず怪しげに輝いています。下の写真は昨年3月に沖縄の宮古島で撮影したものです。

ハイム周辺にいる蝶ではありませんが、「ハイムの広場を作る会」のメンバーの方から、この蝶によく似たリュウキュウムラサキが昨年の台風19号通過後、武蔵小杉の二ヶ領用水沿いにいたということで写真まで見せて頂きおどろきました。台風の後、風に乗って飛ばされてきた「迷蝶」と呼ばれる南方系の蝶が時としているはずのない地で発見されて話題になることがありますがこれもその一例でしょう。

mats

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